- 農業機械メンテナンスナビ>刈払機のメンテナンス方法>刈払機のエアーフィルター掃除と交換
- 刈払機のエアーフィルターは薄く細長い物が使用されています。
汚れが少ない場合でも経年劣化によりエアーフィルターが脆くなり破損するため、定期的な点検と清掃。破損する前に交換が必要です。
・エアーフィルターの汚れについて
刈払機のエアーフィルターの汚れの程度は、使用する状況によりかなり差があります。ナイロンブレードの使用や、乾燥した土ぼこりが舞う状況であれば汚れが激しく、定期的な掃除が必要です。
・点検、清掃の頻度
説明書:25時間程度に1回 チリやホコリの多い所:1日に1回
管理人の場合:チップソーでの使用と長い草を刈るためホコリ等が少ない使用環境であるため年1回程度の掃除。
・清掃の方法
2サイクルエンジンの場合、混合油で洗い絞って取り付けます。混合油での洗浄は、手が汚れるため厄介な作業です。この他、叩いたり、OAクリーナー等でゴミを吹き飛ばすことでもある程度掃除をすることができます。
しかし、刈払機のエアーフィルターは薄い構造なのに対して、ゴミの粒子が細かいです。このため、大きなゴミ(砂埃)以外は叩いたりOAクリーナではあまり上手くゴミが落ちません。
・交換頻度
エアーエレメントの損傷具合を確認して交換を行います。使用頻度が少ない場合でも、スポンジが経年劣化により脆くなり何れ崩れてきます。入手が容易であれば5~6年。長くても8年程度を目途に交換が必要です。
また、混合油での洗浄を嫌う場合には、近くで入手さえできれば安価なパーツですので、早めの交換により汚れを防止します。
・交換品
このページで紹介している刈払機は、丸山製作所のBIGMシリーズです。大きなホームセンター、ネット通販などでスペアパーツを購入できます。物の価格は、200円~800円程度。機種により価格が異なります。
他の機種でも販売店で取り寄せることができます。純正品が手に入らない場合、自己責任で自作することができます。しかし、細長いリングタイプであれば、自作はかなり難しいです。
刈払機のエアーフィルターの清掃と交換
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・資機材一式
・刈払機(丸山製作所 BIGM)
・BIGMスペアパーツ(クリーナエレメント)
・OA用ダストスプレー -
・チョークを閉じる
清掃等の作業でエンジン内部にゴミが入り込まないよう、チョークを閉じます。
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・カバーを空ける
カバーを開きエアーエレメントを露出させ、汚れを確認します。汚れている場合、欠損がある場合は掃除又は、交換を行います。
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・エアーエレメントの取り外し
清掃により再利用する場合、スポンジを破らないよう丁寧に取外します。
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・内部の汚れ
中心の丸い部分が吸入部分です。
クリーナエレメントの取り付けられた部分を中心に汚れがこびり付いています。 -
・カバーと内部の掃除
ウエスやティッシュ等で汚れを拭取ります。ティッシュを使用する場合、拭取る際に細かい紙ゴミが残ることに注意が必要です。本体側も同様に掃除します。
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・OAクリーナーでの掃除
ティッシュを使用して付着した埃などを吹き飛ばして掃除します。本体側も同様に掃除します。
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・エアークリーナエレメントの清掃
スポンジを指先で叩く。OAクリーナーを使用する。混合油で洗う等の方法で、不着したゴミを落とします。
写真では、PC用のOAクリーナーを使用し、ゴミを吹き飛ばしています。 -
・新品のエレメント
今回は経年劣化による破損を懸念し、新品のエアーエレメントと交換します。 BIGMのスペアパーツ「クリーナ エレメント」です。
200~800円(対応機種により異なる)で売られています。写真に写る物は400円程でした。 -
・エアーエレメントの取付
エアーエレメントを丁寧に取付します。止むを得ず純正品以外の使用。自作した物を使用する場合、スポンジと本体との間に隙間が出来てないかを十分に確認します。
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・エアーエレメントの取付
上部から撮影した部分です。エレメントの本体側、カバー側に隙間ができないように十分確認します。
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・カバーを閉じる
刈払機のフィルターポッドカバーを閉じ、チョークを戻して作業終了です。
エアーエレメントの代用と汎用品について
エアーエレメントは、一見するとただのスポンジですがその用途から耐油性能があり、一定の大きさのゴミを通過させない構造です。普通のスポンジを使用すると、油分で崩れてゴミとなってエンジンに吸い込まれ故障となります。止むを得ず自作によるエアーエレメントを使用する場合、エアーエレメントの汎用品をくり抜いて使用します。汎用品はスポンジマットとして、店頭またはネット通販で購入できます。「エアーエレメント 汎用」と検索してみてください。
汎用品の切抜きは、それなりに難しいのでそのつもりで実施して下さい。