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農業機械メンテナンスナビ共通メンテナンス項目バッテリーのメンテナンス方法>バッテリー粉吹き原因と対処方法
 車や農業機械等に用いられる充電式のカーバッテリー。ボンネット等を開けて見ると、バッテリーの端子部分に青白い粉がついている場合があります。
 この粉を放置すると端子等の腐食が急速に進むことで何れ接続不良によりエンジンが始動出来なくなります。腐食防止の為に清掃と防錆処理を行うことが必要ですが、この粉は有毒であるため作業には注意が必要です。
青白い粉の正体
・青い粉=緑青(ろくしょう)
 バッテリー端子に繋がるケーブルの銅から発生する錆び
・白い粉=流酸鉛錆 か 硫酸
 ・流酸鉛錆・・・バッテリー端子部分の鉛から発生する錆び
 ・硫酸  ・・・バッテリー液が気化する等して、電極等で再結晶化したもの

主な原因
・接続端子が緩んでいる
 見た目しっかり取り付けてあっても、取付ナット等に僅かな緩みがある。
・バッテリー液が入りすぎている
 補充した際にアッパーレベルを超えて補充した。
・過充電状態である
 何等かの異常(機械的故障か、バッテリーが古い)で過充電状態である。
・過負荷状態である
 電装系の変更により消費電力が大きすぎる。
・バッテリーの寿命である

対処方法
 バッテリーの交換を行う。行わないにしても、粉を放置すると腐食が進むため清掃防錆処理が必要です。
 バッテリーが寿命(3年以上経過していれば)を交換を検討することも必要ですが、使用上不具合がなければ清掃と防錆のみで対処できます。

バッテリー交換の判断
・エンジンの始動に問題ない。(エンジンがかかり難いということがない。)
・端子以外から粉の発生は見られない。
・バッテリー液の減り方に偏りがない。
 以上にあてはまるようであれば、交換の必要ありません。

バッテリー粉吹き対処方法

  • バッテリーの掃除
  • ・資機材一式
    ・やかん(お湯)
     粉はお湯をかけると融解してとけます。40℃~60℃程度のお湯を用います。(熱湯不可)
    ・金属ブラシ
     錆等を落とすために用います。
    ・ゴーグル、・マスク・ゴム手袋
     粉をブラッシングした際に手の付着や、目への飛散物を吸い込まないよう作業時に着用します。(有毒)
    ・スプレーグリス
     清掃後に錆びによる腐食を予防するために使用します。
    ・シャーシブラック
     写真にはありませんが、今回の作業ではフレームにまで錆があっため防錆にシャーシブラックを使用しました。
  • 粉を吹いたバッテリー写真
  • ・バッテリー端子等の粉1

     青白い粉が端子やバッテリーを固定するネジ等に等広範囲に付着して錆が侵攻しています。粉の発生状況としては、最悪の領域です。
     農業機械であるため使用していますが、車であれば即交換が必要な範囲です。

  • バッテリー粉写真
  • ・バッテリー端子等の粉2
     側面から撮影した写真です。粉がバッテリー側面を伝い広がっていることが確認できます。
  • 粉の洗浄
  • ・お湯による洗浄
     やかんのお湯(40℃~60℃)をかけて粉を洗い落します。お湯で行うことで融解し、簡単に除去できます。
     錆び取り作業後など、適時お湯で洗浄します。
  • 端子などの錆取り
  • ・錆び取り
     金属ブラシを用いて錆取りを行います。
     粉等を直接触らないようゴム手袋を使用する。マスク、ゴーグル等を着用する等注意が必要です。
  • バッテリー設置箇所の腐食
  • ・バッテリー等の取り外した状態
     今回はケースでは粉の発生が広範囲であったことから、バッテリー及びバッテリーの受け皿を外して腐食を確認しています。
     バッテリーの受け皿にお湯が溜まっている場合は外して受け皿を掃除します。
     端子のみの発生であれば、「グリスによる防錆」作業まで飛びます。
  • フレームの腐食
  • ・バッテリー下のフレームの腐食
     バッテリーの下部にあるフレームの一部にも腐食が発生していたため、金属ブラシで錆び取りを行いました。
     地金(銀色)が露出している部分が腐食により錆が発生していた個所です。
  • シャーシブラックによる防錆
  • ・防錆処理
     お湯による水分。錆びの粉を除去した後、防錆処理を行います。
     フレーム部は黒塗装であっため、代用にシャーシブラックにて塗装を行い防錆を図っています。
  • バッテリー受け皿
  • ・組み上げ
     塗料が乾いたことを確認し、バッテリーの受け皿を付けバッテリ―を元の位置に取付けます。
  • グリスによる端子の防錆
  • ・グリスによる防錆
     お湯による水分。錆びの粉を除去し、錆取りを行った個所や端子部にスプレーグリスを吹き付け防錆を行います。
  • バッテリー端子の取り付け
  • ・端子の取付
     バッテリー端子を正しくきっちりと取付けます。緩みは再度粉吹きの原因ともなるため、レンチでしっかり締め緩みが無いように気を付けます。
     取付け後、更に端子部にスプレーグリスを吹き付け完了です。
作業上の注意等
 端子部に発生した粉を最初からブラシで除去すると粉が飛散し、吸い込む恐れがあることから危険です。危険防止のため、必ずお湯で洗い流します。
 軍手等で粉に触れることは危険です。お湯で洗い流し、ブラシをかけ、再度お湯で流すまではゴム手袋以外では触れないように注意が必要です。

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