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農業機械メンテナンスナビ共通メンテナンス項目>グリスガンの使い方
 グリスアップ(グリスの注油)をする場合、グリスニップルが付いている注油箇所は専用のグリスガンを用いて注油を行います。
 便宜上、グリースガンについて商品名を除き通商のグリスガンと明記して紹介します。
・用途
 農業機械の注油箇所の内、グリスニップル(突起金具)で塞がれている注油箇所の注油を行う為に使用します。取扱説明書に、グリスを注油と明記されている場合には、可動部に単純にグリススプレ等でグリスを注油する場合と、注油箇所にグリスニップルがついていてグリスガンを用いる場合の2通りがあります。
 小型の農機具では、グリスガンが必要ない場合も多くあります。その時は、使い勝手のよいスプレータイプのグリス注油で十分です。

・グリスの種類に迷ったら
 取扱説明書に明記されたグリスの種類は、種類が良く分からない特定メーカーの指定品のみが明記されていることがあります。指定品の入手は困難である等、現実的に使用は難しい場合が多いです。また、店頭では様々グリスがあってどれを選んでよいかわからない場合もあります。
 グリスは潤滑材ですので、難しく考える必要はありません。農業機械の殆どの注油箇所は、安価で耐水性に優れるシャーシグリスか、耐水・耐熱性があるリチウムグリスを使用します。
 足周りで荷重が加わる箇所(前輪付け根:キングピン辺り)はモリブデングリスを使用します。
取扱説明書の表記
 万能グリス(マルチパーパス)と明記 ⇒ リチウムグリス
 工業用高級グリスと明記 ⇒ モリブデングリス(使用の指定はかなり稀です。)
 シャーシグリス指定の箇所は耐水性を重視しているため、リチウムグリスを使用してもグリスの値段が多少高いだけで基本的に支障はありません。このため、農業機械に関していえば足回り・ベアリングなど全てリチウムグリスだけ使用しても基本的に大丈夫です。しかし、異なる種類のグリスを混ぜると変質する恐れがあるため基本的に混ぜてはいけません。
 グリスを間違えるなどして混ぜたときは、「グリスが混ざったとき」へ
 それでもまだ迷う方は、販売店(ホームセンター)でどこの部分に使用するかを伝え、確認して購入して下さい。

・特別な箇所に使用される注油箇所
 高温に曝される(刈払機の先端は、高温対応の耐熱グリス)
 ゴムの劣化がすすむ等の理由でこの他のグリスを使用する箇所もありますが、農業機械ではやはり稀です。

グリスガンの準備と使い方

 次ページ:グリスが混ざったとき

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