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農業機械メンテナンスナビ共通メンテナンス項目>タイヤの空気圧点検・補充
 農業機械のタイヤは、タイヤ自体が硬く丈夫の為、空気圧が低下しても外観で判別しにくい個所です。外観で異常がなくても、年に1回の点検を心掛けます。
タイヤの空気圧低下の影響
 タイヤの空気圧の低下は、ドライブシャフトに負荷を与えます。また、荷重がかかったときの歪みでひび割れがすすみ、タイヤの寿命が縮めます。
 農業機械のタイヤは特殊なためかなり高価な部分です。できるだけ長持ちさせ、状態が良ければ農業機械が廃車となるまで(20年以上)タイヤ交換なしで使用します。

空気圧の目安
 タイヤの空気圧は、取扱説明書やタイヤの側面に明記されています。しかし、古い機械で空気圧が不明な場合。10年以上経過しタイヤが古くひび割れが発生し、規定値を入れると破損する恐れがある場合もあります。管理人は、そのような古いタイヤの場合は意図的ややや低めに空気圧を維持しています。
 空気圧の目安(メーカー・機種によりかなり異なります。あくまで目安です)
・スピードスプレイヤ 2.4kg/cm
・トラクター 前輪1.2kg/cm 後輪1.6kg/cm
・バーナイフモア 1.2kg/cm
 ※公道を高速で走行する場合、ひび割れなどで傷んだタイヤでの運転は危険です。農地内での低速以外で使用する方は、事故の前にタイヤの交換も検討しましょう。

農業機械のタイヤの空気漏れの原因
 農業機械の多くのタイヤは内部にチューブが入ったチューブタイヤです。タイヤはパンクすると明らかに空気の減少が見れます。チューブタイヤで数日から数週間をかけて徐々にエアーが減る減少では、その多くがエアーバルブからの空気漏れです。
 エアーバルブは経年劣化するため、パンク以外でのエアー漏れがある時にはエアーバルブのコアを交換することで改善が期待できます。
 なお、自動車や一部の農業機械のチューブレスタイヤでパンク以外の空気漏れでは、エアーバルブ以外にも組付け不良が疑われます。エアーバルブ(バルブコア)の交換をして改善しない場合には、組付け直しが必要となります。
 タイヤのバルブコアの交換

タイヤの空気圧点検・補充

  • 空気入れ・空気圧計
  • ・資器材一式
    ・市販のタンク付空気入れ
    ・空気圧計
     いずれも自転車・カー用品売り場で売られているものです。
  • 空気圧の計測
  • ・現在のタイヤの空気圧を測定

     空気圧の規定値が全く判らない場合は、全てのタイヤの空気圧をはかり、一番圧力の高い数値を一つの目安として、やや高め(0.2kg/cm)を補充目標とします。

  • 空気補充
  • ・空気入れによる補充
     タイヤに空気を入れる作業と、測定を繰り返し規定の圧力になるように調整します。
     写真は、バーナイフモアのタイヤです。
     タイヤが小型のため、数回(2~3回)空気を入れるだけで空気圧が高まります。入れ過ぎないように注意して補充します。 
  • 空気漏れの確認
  • ・空気漏れの確認
     空気入れの穴から空気漏れがないかを、注入口に唾をつけて確認します。
  • 空気漏れのない状態
  • ・空気漏れの確認
     空気漏れがある場合、穴の表面を石けん水や唾で多うと唾の幕が膨らみ弾けるため一目でわかります。空気入れの漏れがないこと確認し終了です。
     空気入れの穴からの漏れでは、バルブコアを交換することで修理することが出来ます。
  • タイヤのバルブコアの交換
  • タイヤのバルブコアの交換
     タイヤの空気を入れるエアーバルブは、経年劣化により密閉が悪くなることで空気漏れを起こします。バルブからのエアー漏れや、パンク以外でゆっくりとエアーが抜けるスローパンクではバルブコアの交換を行います。
  • 農業機械のパンク修理
  • 農業機械のパンク修理
     農業機械や農機具のタイヤの多くはチューブタイヤが使用されています。小型のタイヤで自転車のパンク修理と同様に簡単にパッチラバーを貼る修理やチューブ交換を行うことができます。
・その他
 トラクターのタイヤの空気圧に関することは機械毎のメンテナンス内容でも紹介しています。
 ・トラクターのタイヤの空気圧点検 へ

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