- 農業機械メンテナンスナビ>スピードスプレイヤーのメンテナンス方法>ユニバーサルジョイントのグリスアップ
- 大きな動力を伝達するシャフト等に接合部分に用いられるユニバーサルジョイントは、ジョイント接合部の内部にあるグリスニップルからグリスアップを行います。
紹介ではSS(スピードスプレイヤー)のシャフトのユニバーサルジョイントですが、多くの農業機械で密閉式の一部を除き、同一の方法でグリスアップを行うことが出来ます。使用グリス
・シャーシグリス
水を多用するSS(スピードスプレイヤー)のユニバーサルジョイントをグリスアップする時に使用するグリスです。潤滑等の効果がリチウムグリスより劣りますが、耐水性に強く、低速で回転(低負荷)するためシャーシグリスを使用します。
・リチウムグリス
内部のベアリング保護する性能がシャーシグリスより勝っています。多くのユニバーサルジョイントでグリスアップに用います。
・グリスニップルのないジョイント
ユニバーサルジョイントの中には、グリスニップルがない密閉式のジョイントが使用されている場合があります。この場合、素人作業(一旦取り外しを行わないと)では基本的にグリスアップ作業をすることが出来ません。腐食等の予防に外部よりジョイント部にスプレーグリスを吹きかけます。
・ジョイント部の点検
がたつきが大きいと、いずれ外れて動力が伝達されなくなります。修理については、高額となるため 機械全体の状態を見て買い替え(入替)と修理の判断が必要です。
ユニバーサルジョイントのグリスアップ
-
・プロペラシャフト1
メインミッションからサブミッションにのびるプロペラシャフトです。
写真左がメインミッションケース。ユニバーサルジョイントを挟み右側に延びています。 -
・プロペラシャフト1
メインミッションからサブミッションにのびるプロペラシャフトです。
写真左上がサブミッションケース。ユニバーサルジョイントを挟み右側に延びた先にメインミッションケースがあります。 -
・プロペラシャフト2・3
中心のサブミッションをから左が後輪に延びるプロペラシャフト。右が前輪に延びるプロペラシャフトです。 -
・グリスガン
ユニバーサルジョイントに使用するため、注油し易いパイプチューブのノズルを取り付けたグリスガンです。
SSのグリスアップのため、シャーシグリスがセットされています。
多くの機械ではリチウムグリスを使用します。 -
・プロペラシャフト1
ミッションケース横にあるユニバーサルジョイントの内側のグリスニップルからグリスアップしています。
グリスアップ作業のため、ユニバーサルジョイントの手前にあるバッテリーを取り外して作業しています。 -
・プロペラシャフト1
サブミッションケース横にあるユニバーサルジョイントの内側のグリスニップルからグリスアップしています。
車体の下に潜り、下からユニバーサルジョイントに手を伸ばして作業しています。 -
・プロペラシャフト2・3
前輪・後輪をつなぐプロペラシャフトです。
各ユニバーサルジョイント2箇所づつグリスアップします。 -
・グリスップ後のユニバーサルジョイント
グリスを注入したユニバーサルジョイントです。グリスニップルから注入したグリスがジョイントのつなぎ目古いグリスを押し出すように出ています。
次ページ:スピードスプレーヤーのエンジンオイルの交換方法