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農業機械メンテナンスナビスピードスプレイヤーのメンテナンス方法>スピードスプレイヤーのオイルエレメント交換方法
 大型の農業機械では、車同様にエンジンオイルをろ過するオイルエレメントが使用されています。オイルエレメントは、エンジンオイルをろ過し不純物などの異物を除去する役割を持っている重要なパーツです。エンジンオイルの交換2回に1回の頻度で行うことが理想な作業です。


・オイルエレメント交換目安
 ・取扱説明書による
 オイル交換2回に1回 又は、200時間毎に1回
 ・管理人の場合
 10年に1回。又は、1度も実施しない。今回の機械については、購入(約20年)から初めての実施です。オイルエレメントの外側に錆が発生したため、破損を懸念して実施しています。

・交換しなかった時の影響
 オイルエレメントは、エンジンオイルからゴミを除去することにより徐々に目詰まりを起こします。
 このため、完全につまりが発生するとエンジンオイルの潤滑を妨げる要因となり、エンジンに致命的なダメージを与えます。
 通常、エレメントが詰まったとしてもエレメントを通過しないバイパス経路によりオイルが一定量潤滑する構造となっているらしいですが、オイルエレメントが完全に詰まっているとエンジンは長く持たないと言われています。
 また、エレメントが汚れていることで、エレメントによるろ過機能が十分に機能せず、汚れたオイルが潤滑することによりエンジンを徐々に痛めて寿命が低下すると言われています。

・実際のところ
 車でもオイルエレメントの交換を行わずオイル交換のみを実施していた場合、運が悪ければ壊れます。しかし、廃車にするまで何の支障もない場合もあります。
 今回、交換作業をおこなっている機械でも20年間交換を実施せずに問題なく動いていました。
 定期的に交換を実施しておけば、エンジン回りの故障リスクが低下させることにつながります。
 ここまで使用できたのだからあとはいつ壊れても良い。という考えであれば実施する必要がない作業です。
 管理人はあと5~10年は使用するつもりなので、錆びによる強度の低下からの破損を防ぐ目的を兼ねてリスクを低下させるために実施しました。

・交換用オイルエレメントついて
 オイルエレメントは、口径や形状等の違いにより非常に多くの種類があります。事前に適合品を用意してから作業を行います。また、割と安価なパーツであり定価1,000円~2,000円程度ですが通販等で600円~1,200円程度で入手することが出来ます。
 特にスピードスプレイヤー等のエンジンは他社から供給されています。このスプレイヤー本体は、丸山製作所ですがエンジンはクボタ製です。
 通常はスプレイヤーの型式で探しますが、古い機械ではエンジン型式の情報を用いて適合品を探します。

・使用できるエレメントについて
 もともとの取付けられてるエレメントと違うものでも、機械の機種とエンジンの形式が適合していれば異なるメーカーエレメント(異なる番号)でも取り付けることが可能です。
 しかし、口径のほかエンジンルームのスペースの都合などから必ず使用できるわけではありません。機械の種別と型式を元に適合するか確認して購入して下さい。
 代用できるエレメント例
 ・武甲産業ZO-127 → ユニオン産業JO-180 など

スプレイヤーのオイルエレメント交換方法

  • オイルエレメント交換資材
  • ・使用資機材
     交換用オイルエレメント
     オイルフィルターレンチ チェーンタイプ※1
     オイルをふき取るウエス
     この他オイル交換道具一式
     (オイル・廃油処理パック・オイルジョッキ 等)
  • SSオイルエレメント
  • ・スピードスプレイヤーのエレメント
     エンジンルーム側面のオイルエレメントです。
     20年の経年劣化から錆による腐食が発生しています。
  • オイルの排出
  • ・エンジンオイルの排出
     エレメントを取り外す前にオイルドレインよりエンジンオイルを排出します。
     オイル排出後、エレメントを取り外す所からもオイルが垂れるので、エレメントの真下に廃油ボックスやオイル処理パックを移動します。但し、エレメントを外した時に再びオイルドレインからオイルが出ることがあるため、ドレインの真下もオイルを受けれるように注意します。
  • エレメントの取り外し
  • ・エレメントの取り外し
     エレメントを手で力を入れて回して取り外します。
     写真では、手が滑れないよう滑り止めの軍手を使用しています。手で回らない時のみフィルタレンチを使用します。極力手で外してください。
  • オイルエレメント部の確認
  • ・取外し個所の確認
     古いエレメントのオーリング(ゴムの輪っか)が残っていないか確認します。また、周囲にオイルが多量に付着している場合は拭き取り掃除を行います。
     オイルをきれいに拭取ることで、エンジンの熱による白煙の予防とオイル漏れを確認しやすくします。写真ではウエスで拭取りをしています。
  • オイルエレメントの準備
  • ・新しいエレメントの準備
     エレメントのオーリング(ゴムの輪っか)が取付時に千切れないよう、エンジンオイルを塗ります。
     エンジンオイルを指先につけてオーリングの部分を撫でる。スプレーグリスやオイルスプレーを吹きかけても良いです。
  • オイルエレメントの取り付け
  • ・エレメントの取付
     エレメントの取付位置に手で軽い力で回して取り付けます。
    ・エレメントの締め付け
     新しいエレメントのオーリングが、エンジンに設置してから2分の1から4分の3回転回して締め付けます。締め付け量は、エレメントの箱等に記載されています。写真のエレメントは3分の2回転でした。表面の印字を目印に締め付けます。
  • エンジンオイル
  • ・エンジンオイルの注入
     エンジンオイルを規定量になるまで入れます。
     エレメント交換時は、新しいエレメントに流れ込む分で通常のオイル交換時より200cc程多く必要となります。
・試運転とオイル漏れの確認
 エンジンオイルを馴染ませる為と、オイル漏れを確認するための試運転を行います。
 アイドリングで5分程度動かし、エレメント周り等からオイル漏れがないことを確認します。※2

・この他の注意
 このページではオイル交換時に合わせてエレメントを交換する時の方法を紹介しています。
 オイル交換と同一部分の手順や諸注意については、「スピードスプレーヤーのエンジンオイルの交換方法」を参考にして下さい。

作業上の注意
※1 フィルターレンチについて
 フィルターレンチは、紹介しているチェーンタイプの他エレメントの上に被せて使用するカップ型と、エレメントを挟み込むように使用するプライヤータイプ等があります。
 カップ型は、適合するエレメントのみにしか使用できません(専用型)。しかし、大きさが合っていれば外れない時に大きな力を加えることが出来ます。
 挟み込むタイプ等(マルチ型)は、異なる大きさのエレメントに幅広く使用できます。
 しかし、外れない場合に大きな力を加えるとエレメントを傷つけ(変形)させることがあります。
 一般的(DIYの範囲)では、複数の種類を扱うことは稀なためカップ式の使用が主流です。
 オイルフィルターレンチに関する詳しいことは、
 共通メンテナンス項目 > 「オイルフィルターレンチの使用方法と注意点」 にて紹介しています。

※2 エレメントからのオイル漏れ
 取付けたエレメントからオイルが漏れる原因としては、
 ・取付箇所に異物が挟まっている
 古いエレメントのオーリングがエンジン側にごびり付いている。
 ・新しいエレメントのオーリングがねじ切れている
 新しいエレメントのオーリングにオイルを塗らずに取り付けたため、オーリングが滑らないために取付時にねじ切れ等が発生しています。
 オーリングがねじ切れた場合は、オーリングの交換。又は、新しいエレメントへの交換が必要です。

エレメントの購入
 エレメントは、機種による適合品しか使用できないため、基本的に農業機械の販売店等での取り寄せとなります。
 通販では楽天市場のオ-トパ-ツエ-ジェンシ-楽天市場店にて購入することができます。
 品ぞろえが多く、農業機械でも機種番号等を入力すると適合品がマッチし、適合確認もしてくれるためかなり便利なためちょっと紹介しておきます。
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