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 ラジエターに用いられている冷却水のLLC(ロングライフクーラント)の交換と補充を行うことによりラジエーターの内部からの腐食と、加熱によるオーバーヒートを予防します。
・紹介している機種
 ヤンマートラクター F5

・交換頻度
 取扱説明書:年1回
 管理人の場合:6~7年に1回程度

トラクター ラジエーター冷却水の交換・補充

  • ヤンマートラクターラジエータ
  • ・ラジエーター

     エンジン内部のラジエターです。
     ラジエターの横にリザーブタンク(予備タンク)がついているタイプです。

  • 冷却水ドレイン
  • ・ラジエーター冷却水の交換

     ラジエータの排水バルブ(冷却水抜きプラグ)です。ラジエータの真下にあります。
     排水バルブを開いて冷却水を排水します。排水時に予め、ラジエータキャップを開けておくと早く排水できます。

  • リザーブタンク
  • ・リザーブタンク(予備タンク)の排水
     予備タンクは排水バルブがなく、ネジ2本にて取り付けされています。取付ネジを外してタンク逆さまにしてて排水します。
  • ラジエータ
  • ・ラジエーターのすすぎ

     錆が出なくなるまでラジエーターに水を通して大きなゴミを出します。
    ・ラジエーターの洗浄
     水を一杯にいれてエンジンを始動させます。目安として、20分ほど中速回転で運転させた後、排水バルブをあけて水を排出します。
     ※水が熱くなっているため注意が必要

 紹介の機種は、ラジエータ容量は4リットル程のため濃縮クーラント(車用LLC)の希釈倍率が30%~60%の範囲に収まるように1.5~1.8リットル程目分量で入れてから水を入れしばらくエンジン始動。エンジン始動後、数分で空気が抜けて液面が下がったら水を補充して終了です。

 実際の交換作業では、廃液(古いLLC)の適切な処理。ラジエーター液の色の違い。交換頻度。ラジエーターの洗浄回数や方法など諸注意が多くあります。「共通メンテナンス項目 > ラジエーター液交換 へ」を確認してから作業を行ってください。

・リザーブタンク(予備タンク)がある場合
 予備タンクは固定ボルト等を外して逆さまにして冷却水を捨て水ですすぎます。目分量でクーラントのFULLの容量の3分の1~半分程度LLCをいれ、FULLの高さまで水を補充します。

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