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- チェンソーのチェーンが外れると、本体やソーチェンに痛みが発生します。チェーンを再取付けを行うときは、チェーン等の点検とゆがみの補修を行った上で再取付を行います。
・チェーン外れについて
チェンーを使用中のチェーン外れは、チェーンの過負荷等のため少なからず発生するトラブルです。
チェンソーはチェーンが外れても怪我をしない構造となっていますが、外れる度にチェーンを痛めるだけでなく、怪我防止のための保護部(チェーンキャッチャー)が磨耗します。
損傷したチャンソーやチェーンの使用を続けると怪我と繋がるため、点検と必要に応じて補修が必要となります。
・チェーンキャッチャーについて
チェーンキャッチャーは、チェーンを痛めないようアルミ等の柔らかい素材で出来ています。このため、チェーンが外れて当たると大きく磨耗します。磨耗が大きくなると交換が必要となる箇所です。
チェンソーのチェーン外れの修理方法
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・チェーンが外れたチェンソー
作業中にチェンーが外れたチェンソー。
高速で回転している際に外れると、チェーンのコマ等が変形するため、再取付けでは点検と変形に対する補修が必要となります。 -
・チェーン、ガイドバーの取外し
点検と取り付けのためチェーンとカバーを取り外します。
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・チェーンキャッチーの点検
ガイドバーの付根の下のチェーンキャッチーです。チェーンが外れた際にチェーンが当たったため傷が付いています。
チェーンキャッチャーが大きく損傷すると、チェーンが外れた際に怪我をするため、損傷が大きくなると交換が必要となります。 -
・チェーンの点検
チェーンを目視点検を行い、大きな損傷がないかを確認します。
コマが折れ曲がる等の大きな変形がある場合、新品への交換が必要となります。 -
・チェーンの補修
大きな変形がない場合でも、コマが傷ついているためガイドバーに収まらなくなっています。ガイドバーに収まらない。又は、スムーズに動かないコマを確認します。
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・チェーンの補修
コマの変形箇所を平ヤスリで削り、突起等の変形を削ります。
平ヤスリの種類は問いませんが、写真では「チェンソーの目立て 中級編(デプス調整)」に使用している平ヤスリを使用しています。 -
・チェーンの補修
ガイドバーに繰り返し合わせ、引っ掛かりなどがなく滑らかに動くようになるまで変形箇所を削ります。
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・チェーンの確認
ガイドバーにチェーンをはめて一周させ、引っ掛かりがないことを確認します。
引っ掛かりがなければ組み立てを行います。 -
・動作確認
組立を行った後、エンジンを始動させて動作テストを行います。
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・防錆剤の使用
ヤスリなどで削った箇所は油分がないため、錆等の腐食が発生し易くなっています。
補修後、暫く使用しない場合は、チェンソーオイルやオイルスプレーを拭きかけ防錆を行います。
・その他
チェーン外れの際に刃が傷ついている場合は、目立てを行い切れ味を回復させます。しかし、部分的に大きく刃が欠けていると真っ直ぐに切断できなくなります。欠けた刃については、「チェンソーの目立て 中級編(目立てゲージ使用)」のページ下部にて説明しています。次ページ:チェンソーエアクリーナエレメントの清掃と交換