- 農業機械メンテナンスナビ>オートモアのメンテナンス方法
- 自走芝・雑草刈機 オートモアの点検・整備個所です。
オーレック社のOEM製品ですので、オーレック・アグリップ・共立など販売メーカは複数ありますが同一製品です。
・紹介に使用した機種
オートモア オーレックAM71B
使用開始から約10年が経過しています。
・その他
パーツクリーナの使用。ニトリルゴムの代用などメーカーが推奨しない方法も用いています。
自己責任で参考にしてください。
オートモアの主なメンテナンス内容
-
・主な使用機材
OA用ダストスプレー 300円程
オイルスプレー 300円程
グリーススプレー 300円程
パーツクリーナー 300円程
オイルジョッキ 1リットル 300円程
ギアオイル#90 4リットル缶 3,000円程
グリスガン
(シャーシグリス)一式 3,000円程
オイル処理ボックス 300円程
オイル交換に時の作業用のゴム手袋 等 -
・オートモア注油・グリスアップ 1
ハンドルの各クラッチ・レバーの支点。
ワイヤー等の各動作部分。
オイルスプレー又はグリーススプレーにて注油を行います。 -
・オートモア注油・グリスアップ 2
刈高調整ボルト。
オイルスプレー又はグリーススプレーにて注油を行います。 -
・オートモア注油・グリスアップ 3
前輪上部ニップルにグリスガンによりシャーシグリスを注入します。
-
・オートモア注油・グリスアップ 4
側面のカバーを開けて走行テンションアーム・ナイフテンションアームの支点にオイルスプレー又はグリーススプレーにて注油を行います。
-
・エアーエレメントの清掃 1
エレメントポッドの手前(ダストボックス)を開き、内部のネジを緩めてエアーエレメントを引き出します。
ポッド内のゴミ。ダストボックス内のゴミも掃除します。 -
・エアーエレメントの清掃 2
エレメントを傷つけない範囲で叩くなどしてゴミをとります。
写真はOA用ダストスプレーの圧縮ガスを吹き付けて汚れ(砂埃)を吹き飛ばします。 -
・燃料フィルターの清掃 1
燃料フィルターを外し、燃料フィルター内に水や錆等の不純物の溜り。
フィルターの目詰まりを掃除ます。 -
・燃料フィルターの清掃 2
フィルター部分、カップ部分のパーツクリナー※1等で掃除します。
ゴムパッキン※2は、劣化していれば交換します。
※は、最下部の注意書きを確認してください。 -
・バーナイフの目立て
ディスクグラインダーを使用してバーナイフの目立てを行います。
-
・オートモアのギアオイル交換・点検
エンジンオイルについて年1回交換。
ギアオイルについては年1回の点検と補充を実施ます。
オートモアのギアオイル交換・点検 へ
実際の運用と主な修理状況について
農業機械の実際の運用については、他者の運用状況がわからないため、参考に管理人のこれまでの使用期間中での主な修理内容と故障個所です。使用開始から約10年(おそらく10年以上)のオートモアの場合です。
・外注修理箇所
・バーナイフの交換 1回 消耗による摩耗のため。
・カバーの交換 1回 錆による腐食のため。
・スターターの修理 腐食による紐切れ。
・故障による放置箇所
・刈高調整個所:使用開始7年程度で前輪側の受のネジ山が錆びて腐食。ナットで刈高調整。紐で抜けを防止し未修理。
・ハンドル高さ、角度調整個所:使用開始3年程度で不具合。変更の必要がないため未修理。
・前輪の回転個所:徐々タイヤの軸の遊びが増大。タイヤが外れるまで未修理の予定。
・今後の見込み
途中、カバーが錆による腐食。前輪。ナイフの交換のみで後10年程度は支障なく使用する予定。
!注意!
※1 パーツクリーナーの使用プラスチック・ゴム・樹脂等を劣化させるため本来は使用してはいけません。
灯油とブラシ(歯ブラシのようなもの)を用いて擦り落とす方法が正しいやり方です。
ゴミが付着している程度では、エアーを吹き出すOAクリーナ等で吹き飛ばすだけで十分です。管理人は特に汚れが酷い時に稀にパーツクリーナーを用いてフィルターを含めた清掃を行います。
通常、カップ部分を逆さまにしてップ内部のゴミを落とす程度です。
パーツクリーナの多用はフィルターを痛めるため、数年に1回程度のみ。ゴムパッキンにパーツクリーナーを使用すると、1度の使用でもかなり痛めます。
※2 ゴムパッキンの交換
フィルターポッドに用いる耐油性のゴムパッキンは、販売店等でないと入手が困難です。
このため水道用のゴムパッキン(耐油性の高いニトリルゴム性)の似た大きさの物を代用しています。
ニトリルゴムは耐油性が高いため、実害はありませんがパッケージに油に使用しないで下さいと明記されています。
次ページ:バーナイフの目立て