- 農業機械メンテナンスナビ>スピードスプレイヤーのメンテナンス方法>スピードスプレイヤーラジエータースクリーンの掃除
- トラクターやスピードスプレイヤ等の農業機械は、砂埃や虫が多い過酷な環境下で使用するため、ラジエータフィンの詰まりを防止するため、ラジエータスクリーンと呼ばれる防虫網が設置されています。この防虫網に大きなゴミなどが付着することによるラジエタ―の目詰まりを防止しています。
・掃除の目安
メーカーの取扱説明では、始業前にラジエータ―スクリーンの掃除をしてから使用することとなっています。ラジエータースクリーン(防虫網)は、トラクターでは容易に取り外せます。
しかし、スピードスプレイヤ等では構造上外しにくいため、管理人は年に1回(毎年冬の片付け時)掃除をしています。汚れを放置すると徐々に網を取り抜けたゴミがラジエータフィンに付着するため、定期的な掃除(年1回は少ない)が望ましい部分です。
ラジエ-タースクリーンの掃除
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・スピードスプレイヤーラジエータースクリーンの掃除
ラジエーターフィンの目詰まりを防止するための金網です。噴霧による水分に濡れないよう外観では見えない内部に設置されています。容易に取り外れるような構造となっています。
定期的な掃除が必要な箇所です。 -
・ラジエーターカバーを外す
ラジエーターとカバーは蝶ナットで取り付けられています。これを外すと、ラジエータの前面が露出し、ラジエータースクリーンが外せるようになります。
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・汚れたラジエータースクリーン(防虫網)
ラジエータ―前部から外したラジエータースクリーンです。1年間掃除をせずに使用したため、砂埃。草の種。虫などでかなり汚れています。
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・洗浄後のラジエータースクリーン(防虫網)
汚れが酷いため水洗い※にて洗浄しました。網の目に付着した汚れが取り除かれ綺麗になっています。
汚れの少なければ叩いてゴミを取るだけで十分です。 -
・取り付けたラジエータースクリーン(防虫網)
汚れを取り除いたラジエータースクリーンをラジエーターの所定の場所に取り付けました。
取り外す時に緩めた金具があれば、それを締めて終了です
※水洗いをした場合
ラジエータースクリーンは、金属性メッシュです。水洗いをした場合、錆を防ぐため早期に完全に乾燥させる必要があります。濡れた状態であればラジエーターに取り付け、エンジンを始動させて放置することで熱とファンの風により乾きます。水分が残らないよう、十分に乾燥させることが重要です。この他
エアーコンプレッサ等の設備があれば、ラジエーターのフィンをエアで汚れを飛ばし掃除して目詰まりを解消させます。ラジエータースクリーンに錆が発生している場合
塗装の剥がれや錆が発生している場合、放置するといずれ錆が侵攻してメッシュに穴が空くため交換が必要となります。悪化しないように防錆処理を行います防錆処理方法は、 防錆処理の方法 >シャーシブラックの塗り方へ
ページ内の後半に実際の処理を紹介しています。
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