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- 刈払機の刃の交換方法とヘッド部分のゴミの掃除方法です。変形や摩耗した刃を使用し続けると作業効率が悪いだけでなく、燃費が低下し機械寿命も低下させます。
刃の交換時期
・刃の変形
大きな樹木に勢い良くぶつけた時などに、刃が変形することがあります。刃が回転してブレを感じたら変形の証です。
・チップの脱落
石や金属の支柱、コンクリートにぶつけると、チップソー先端のチップが脱落します。数個程度では作業に大きな支障ありません。しかし、十数個の脱落があれば交換が必要です。
・刃の磨耗
正しく使用しても磨耗によりチップの先端の角がなくなり、徐々に目立てが難しくなります。磨耗が激しい時は交換が必要です。
刈払機の刃の交換方法
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・古い刃を外す
刈払機の古い刃を外します。回転刃の裏側のネジを回して外します。
草刈作業によりネジの周りに泥が付着し固まっています。 -
・泥の除去
ネジの頭をなめないように(ナットが痛まないように)付着した泥を除去します。
写真では、-ドライバの先で泥を除去しています。 -
・回転刃の固定
ネジを回す為には、回転刃を回らないように固定する必要があります。固定の方法は、回転刃の表側の根元に金属棒を差し込んで行います。
赤丸の中心に、小さい穴が空いています。 -
・回転刃の固定
上の写真に、金属棒を差し込み固定しました。金属棒は、刈払機購入時の付属品です。
金属棒がない時は、釘等でも代用できます。しかし、強度が足りないと折れる可能性があるので、太さが十分あるものが必要です -
・ネジを緩める
刃を固定し、回転刃を固定しているネジを外します。通常のネジと向きが異なり、時計回りでネジが緩みます。このとき、回転刃の固定が外れないように、金属棒と回転刃をしっかりと抑えます。
写真では見えませんが、左手は刃と金属棒をしっかり押さえています。 -
・回転刃と止め金具
外された回転刃です。写真に写るのは、左から
・古い回転刃
・刈払機のヘッド
・止め金具(表側)
・止め金具(裏側)
・固定用のネジ -
・ヘッド内部の掃除
普段回転しているヘッド部です。ゴミが内部に溜まっているので、掃除を行います。
写真では、-ドライバで内部にたまったゴミ(草)を除去しています。 -
・ヘッド側面のゴミの除去
回転刃を固定している止め金具とヘッド部分の隙間になる部分です。草が圧縮されて撒きついています。
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・新しい回転刃の取り付け
刈払機ヘッド部分に止め金具(表側)を取り付けます。
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・チップソーの取付
止め金具(表側)の上に新しい回転刃を取り付けます。
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・止め金具の取付
回転刃の上に止め金具(裏側)を取り付け、ネジで締めます。回転刃は、止め金具に挟まれます。
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・ネジの締め付け
外したときと同様に、回転刃を固定してネジを締めます。外したときと力を加える向きが逆となるため、右手で回転刃と固定に使用している金属棒を抑え、左手でネジを締めます。
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・取り付け確認
回転刃が傾いて取り付けられていないか、根元の取り付け金具を確認します。取付金具と回転刃の間に隙間がなければ、正しく取り付けれれています。
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・回転刃の種類
今回使用した刃は、新旧共にチップソーです。 古い刃が、写真左。新しい刃が写真右です。
回転刃は、1枚500円程度から、数千円(1万円を超えるものも・・・)まで多種多様です。
今回取り付けたのは、ツムラ製で約4,000円程します。
パーケージを呼んで使用する用途に合った刃を取り付けてください。安価な刃は、チップが飛びやすく寿命がそれなりに短いことが多いです。