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- タイヤの空気を入れるエアーバルブは、経年劣化により密閉が悪くなることで空気漏れを起こします。トラクターを始めタイヤを交換することなく10年を超えて長い年数を使用する農業機械のタイヤでは、パンクしていなくても劣化によりエアーバルブから少しづつ空気漏れを起こす症状が多く発生します。バルブからのエアー漏れの量は非常に少ないため、原因として特定し難いですが、古くなったタイヤではバルブコアを交換することでエアー漏れを改善できる場合があります。
エアーバルブの種類
エアーバルブは3種類(英式・米式・仏式)あり、自動車等に使用されている形状のバルブは米式バルブです。農業機械のトラクターやスピードスプレー。肥料散布機や一輪車など多くのタイヤでも車と同じ米式バルブが用いられています。
米式バルブコアの交換方法
エアーバルブからのエアー漏れでは、エアーバルブ丸ごとの交換は素人作業では困難です。このため、バルブ本体は替えずに劣化し易いバルブ内部のコアを交換します。
交換用のバルブコアとコアを取り外す工具(コア回し)はホームセンターにも市販され、基本的にはコアを回して外して、新品と入れ替える簡単な作業となります。
米式のエアーバルブコアの交換用具
・コア回し
300~500円程度
適正トルクで締め付けるタイプで1,000円程
・バルブコア
4個で400円程度
・ジャッキ
交換作業時に車体を持ち上げます。
・空気入れ、エアーゲージ
バルブ交換後にエアーを入れます。
・保護メガネ
交換作業時の怪我防止に着用します。
タイヤのエアーバルブコアの交換方法
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・資器材一式
・ジャッキ
交換作業時に車体を持ち上げます。
・空気入れ、エアーゲージ
バルブ交換後にエアーを入れます。
・コア回し
300~500円程度。適正トルクで締め付けタイプで1,000円程。
・バルブコア
4個で400円程度。
・保護メガネ
交換作業時の怪我防止に着用します。 -
・エアー漏れが疑われるタイヤ
古いトラクターでタイヤ交換をしたことがないため約20年経過しているタイヤです。1か月程放置するとタイヤが凹む程度のエアー漏れがしています。
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・ジャッキアップ
タイヤへの重量による負荷を無くすため、タイヤを外す。又は、ジャッキアップを行います。
写真では前輪の車軸をジャッキアップしています。 -
・タイヤのエアー抜き
エアー圧が高いと負荷により外す際に固い状態にあります。また、外した際にバルブコアが飛び出すことがあります。
エアーは抜かなくても作業が可能ですが、ある程度エアー圧が下げた方が作業がやり易いです。 -
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・バルブコアの取外し
コア回しを差し込み、内部の凹凸に合わせて反時計回りに回して緩めます。
外した時、バルブコアが飛び出ないように、保護メガネを着用し、縁が切れる最後の部分はゆっくり回し飛び出しによる怪我に注意します。
取付時の参考にするため、緩める際に締め具合の感触を覚えておきます。 -
・交換したバルブコア
写真左:新品の新品のバルブコア
写真右:取り外した古いバルブコア
表面の腐食がすすんでいることが判ります。古くなりパッキンが劣化することで密閉が悪くなりエアー漏れの原因となります。 -
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・バルブコアの取付
新品のバルブコアを入れて、コア回しで取付を行います。締め過ぎはバルブの故障となるため、締め過ぎに注意します。締め付けトルクは29N・cm。
外した際の力加減を参考にバルブコアのサイズに見合った加減で締め付けを行います。
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・空気入れ
タイヤにエアーを規定値まで入れます。 -
・空気漏れの確認
バルブの先端(穴)を水で濡らし、バルブからエアー漏れがないかを確認します。
エアー漏れの確認では石けん水が判りやすく、汚いですが唾でも代用できます。水でバルブ先端を完全に塞ぎにくい場合、水を付けた指先でバルブ先端を9割程、1割を水膜で塞ぐと確認し易いです。
・バルブコアを交換しても改善しない場合
チューブレスであればホイールとの取付部(リム)の密着が悪く、僅かな漏れが疑われます。タイヤの組付け直しで改善しますが専用の機械が必要となるため素人作業での修復は困難となります。チューブタイヤであればチューブ本体の各繋ぎ目からの僅かな漏れが疑われます。チューブ交換で直ります。しかし、大きいタイヤであるほど大きな力が必要となり難しい作業となります。
この他に手軽に試すことができる方法としては、市販のパンク修理剤を使用して直る場合があります。パンク修理剤を使用すると、その後に本格的に修理を行う時に修理剤が邪魔となります。パンク修理剤の使用では、どの程度の漏れなのか。その後のタイヤ使用予定はどうなのかを総合的に判断してから使用することをお勧めします。
トラクターのように長期に渡って使用する機械でのパンク修理剤の使用はすすめ出来ません。
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