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農業機械メンテナンスナビチェンソーのメンテナンス方法>チェンソーのエンジンが止まる。吹け上がらない時の原因と対処法
 チェーンソーのエンジンが途中で停止する。スロットルを引いても吹け上る途中で止まる。アイドリング中もソーチェーンが回転して刃が停止しない時の主な原因と調整方法です。
主な症状
1.アイドリング中にソーチェーンが回転する(刃が止まらない)
 アイドリング中にソーチェーンが回転する状態は、使用にあたり非常に危険です。また、無理にブレーキを使用して回転を停止させると、クラッチが焼けて修理が必要となります。
 暖機運転後でもアイドリング中にソーチェーンが回転するとき、回転しないようにアイドリング調整スクリュ(T)を調整することで改善します。

2.エンジンが使用途中で停止する
 エンジンを始動して一定時間(10分程)を経過した頃にエンジンが停止するとき、燃料の潤滑不良が疑われます。燃料ホースの詰まり。燃料タンクへの吸気口が詰まる等の原因により発生します。
 燃料ホースの詰まりでは、燃料フィルターの清掃。燃料タンクへの吸気口の詰まりでは、吸気口(燃料キャップ等)の詰まりを除去することで改善します。
 チェンソー本体を傾けるとエンジンが停止する場合は、アイドリング設定が低すぎ。又は、燃料ニードルの「L」(低速ニードル)が開き過ぎています。燃料ニードルについては、下部の3。「④ 燃料ニードルの設定のずれ」を参考にして下さい。

3.スロットルレバーを引くと吹け上がらず停止する
 ① 燃料の潤滑不良により供給量が少ない
 燃料の潤滑不良により供給量が少ないと、低速ではエンジンをかかるが燃料を多く使用する高回転になり、燃料の消費量が多くなるとエンジンが停止します。2の軽度の状態であるため、原因と対処も2と同様です。
 ② エアーの供給量が少ない
 エアーの供給量が少ないと、スロットルレバーを引いて燃料が増えるとエアー不足によりエンジンがかぶった状態となり停止します。チョークを閉じた状態でエンジンの回転数を上げた時と同じ状態です。
 エアーフィルターがおが屑等のゴミで詰まったことが原因のため、エアーフィルターを清掃することで改善します。
 ③ 燃料の異質・劣化
 通常、混合燃料は劣化早く、古い混合燃料を使用したことで発生します。長期保管可能な市販の混合済み燃料以外、自ら混合した燃料を使用する場合は、その都度使用する分を混合し、持ち越さないことが重要です。
 燃料タンク、キャブレタ内部の燃料を入れ替えることで改善します。
 ④ 燃料ニードルの設定のずれ
 エンジン横の「L」(低速ニードル)「H」(高速ニードル)のネジ。燃料ニードルと呼ばれる混合気の濃度を調整する設定ネジがずれたことにより、高回転での燃料が濃すぎることが原因で停止します。「H」のネジを右に回すと混合気が薄くなり改善します。但し、燃料ニードルの調整は、設定を誤るとエンジンが破損するなど深刻な問題を起こすため、取扱説明書の設定範囲で調整します。
「L」のネジを左に回すと加速がよくなりますが、低速時にエンストし易くなります。
 ⑤ マフラーの詰まり
 マフラーが排気の煤等で詰まること出力が低下します。混合油のオイル濃度が濃いと煤の発生が多く、詰まりやすくなります。
 25:1より50:1等のオイル濃度が低くても2サイクルエンジンに使用できる高品質なエンジンオイルの混合油を使用することで予防することができます。
 ⑥ キャブレターの詰まり
 古い燃料の使用。燃料を長期間入れたまま放置するなどすると、キャブレターがつまります。キャブレターの清掃で改善しますが、素人では敷居が高い作業のため店舗等での修理が必要です。
 キャブレター詰まりが発生しないよう、使用後にその都度燃料をタンクから抜く。古い燃料を使用しないなどの日頃の管理が重要です。

チェンソーのエンジン不良の調整方法

  • アイドリング中にソーチェーンが回転する
  • 1.アイドリング中にソーチェーンが回転する(刃が止まらない)

     エンジン側面の左上のネジがアイドリング調整スクリュ(T)です。右に回すと回転が上がり、左に回すと回転が下がります。
     暖機運転後、アイドリング状態でエンストする時は右に、ソーチェンが回り続ける時は左に回して調整します。

  • 燃料キャップ
  • 2.エンジンが使用途中で停止する

     燃料の潤滑不良が疑われとき、タンク内部の燃料ホースが汚れにより詰まっていないか確認します。
     汚れている時、タンク内にきれいな燃料を入れて良く振るなどして清掃します。汚れがひどいときは交換部品を取り寄せて交換します。
     燃料タンクへの吸気口の詰まりでは、吸気口(燃料キャップ等)の詰まりを確認するには、エンジンが停止しそうになったら燃料キャップを少し緩めることで確認できます。吸気不良が原因の時、キャップを緩めて空気が吸気すると改善します。原因が吸気不良であてばキャップ等の吸気口を清掃します。

  • チェンソーエアクリーナエレメントの清掃と交換
  • スロットルレバーを引くと吹け上がらず停止する

    ② エアーの供給量が少ない

     エアーフィルターがおが屑等のゴミで詰まったことが原因のため、エアーフィルターを清掃することで改善します。
    詳しくは、チェンソーエアクリーナエレメントの清掃と交換
     

  • 燃料ニードル
  • ④ 燃料ニードルの設定のずれ

     エンジン横の「L」「H」のネジ部です。穴の中の窪み内にネジがあり、マイナスドライバで回せます。
     ・「H」のネジを右に回すとスロットル全開の高速時の混合気が薄く、左に回すと濃くなります。
     ・「L」のネジを左に回すと加速が良くなりますが、低速時が不安定になります。
     取扱説明書に詳しい設定範囲が記載されているため、取扱説明書の記載範囲で調整します。


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