- 農業機械メンテナンスナビ>チェンソーのメンテナンス方法>チェンソーの修理部品の入手方法
- チェンソーの破損や経年劣化により必要となる修理部品は、パーツが供給されている機種であれば購入店や通販による入手(販売)することができます。しかし、消耗部品を除いた修理部品は、ホームセンター等で販売されるDIY用では供給されていない機種も多くあります。
修理部品が供給された機種
ホームセンター等で販売される安価な機種(目安としてエンジンタイプで30,000円程まで)では、 ソーチェンやガイドバー、エアフィルター等の一部の消耗部品のみ供給され、修理のための部品は基本的に入手することができません。
機種毎に違いがありますがやまびこ、共立、新ダイワなどでは、消耗品の多くの種類の部品を供給しています。ゼノアでは消耗品だけでなく全てのパーツを供給している機種もあります。
通販による修理部品の購入方法
1.パーツ表の確認
メーカーホームページで機種毎の取扱説明書やパーツリストを入手します。やまびこ、共立、新ダイワでは取扱説明書。ゼノアではパーツリストを提供されています。
・やまびこ、共立、新ダイワ
株式会社やまびこ>KIORITZ>サポート・資料>取扱説明書
https://www.yamabiko-corp.co.jp/kioritz/support/manual/
ブランド、カテゴリーを選択すると型式毎の取扱説明書をダウンロードできます。
・ゼノア
ゼノア>サポート>各種資料検索
https://www.zenoah.com/jp/support/document-search/
検索にて型式を入力することでパーツリストがダウンロードできます。
2.パーツ番号を特定する
取扱説明書やパーツリストを確認し、必要な部品のパーツ番号を特定します。
3.パーツ番号で注文する
・楽天市場店 アグリズ楽天市場店
・Yhoo!店 アグリズ PayPayモール店
草刈機やチェンソーを扱っています。製品の他、ゼノアのチェンソーではパーツ番号で取り寄せることができるショップです。
通販サイトを利用すると販売料金の他送料が発生します。部品によっては部品代よりも送料の方が高額となることもあります。
送料の観点では、代理店や販売店にはメーカーとの販路があるため、送料が発生せずに部品代のみで購入できる場合があります。しかし、代理店や販売店では部は単価が店頭等に公開されていないため、部品単価が判らない。販売価格が店舗によって異なる。馴染みにない店舗では注文し難いなどあります。
馴染みの店舗や購入店が近くにない場合には通販利用による入手が容易です。
ゼノアチェンソー部品の注文方法例(メーカー:ゼノア、機種:G2000T)
-
1.注文するスイッチ部
エンジンが停止しなくなったチェンソーのスイッチ部です。見た目に破損がない状態ですが、offにしてもエンジンが停止しない状態となっています。
-
2.メーカーサイトでパーツリスト確認
メーカーサイトで機種番号検索し、パーツリストを閲覧(ダウンロード)します。
ゼノア>サポート>各種資料検索
https://www.zenoah.com/jp/
support/document-search/
検索に型式「G2000T」で入力し検索します。 -
3.必要なパーツの図面を確認
必要なパーツ(スイッチ及び配線)を図面で確認し、図面番号を確認します。
-
4.パーツ番号の特定
図面番号を元にリストから部品番号を確認します。
・577834301 スイッチ
・8488M10530 コード L125
・8488M10470 コード L100
・8488M10520 コード L248 -
5.通販サイトで注文
通販サイトで部品番号で注文します。ゼノアの部品ではアグリズが品揃えが特化しています。
・アグリズ楽天市場店
・アグリズ PayPayモール店ショップ内検索(商品を探す)で、パーツ番号を入力し検索し購入します。スイッチ部であれば「577834301」で検索します。
通販サイトでの部品購入した時の参考価格
スイッチ及び配線(コード)を一式を通販サイトで購入した場合、約3,400円となります。・参考価格(2021年6月価格)
・577834301 スイッチ 1,342円
・8488M10530 コード L125 341円
・8488M10470 コード L100 374円
・8488M10520 コード L248 418円
送料890円(3,980円以上で送料無料)
部品供給のある機種の購入について
本職向けのチェンソーでは、部品が供給されている限り修理して長く使用することができます。これに対して廉価品やDIY向けのチェンソーは部品供給が少なく、消耗品(ソーチェン、フィルターなど)以外の箇所が壊れたら基本的に買い替えることになります。
本職向けのチェンソーは同じ大きさ出力でもDIY向けの金額差が大きく(価格2倍以上差があることも)単に部品供給があるというだけでの選択には向きません。
チェンソーを含めエンジン機械は、基本的に経年劣化により金属部は錆、ゴムパーツは硬質化し、プラスチック(樹脂パーツ)は脆くなるため、購入から10年経過すれば使用頻度が少なく、しっかり保管していても少なからず不具合が発生します。使用頻度が少なければ年数で定期的に買い替えるDIY向けが適する場合もあります。
参考に当サイトで主に紹介に使用いる機種、
・ゼノアの本職向け「こがるミニG2000T」
・リョービのDIY向け「ESK-3500」
・ハスクバーナのDIY向け「135e」
ほぼ全ての部品が供給されているゼノアの本職向け「こがるミニG2000T」ですが、DIY向けの機種他2台分以上の価格となります。
次ページ:チェンソーのメンテナンス方法 に戻る