- 農業機械メンテナンスナビ>スピードスプレイヤーのメンテナンス方法>スピードスプレイヤーのグリスアップ(新タイプ)
- 防除作業に用いるスピードスプレイヤーは、水を多用する農業機械であるため防錆対策等による構造変化が大きい機械です。
昨今のスピードスプレイヤーでは、ワイヤー類が削減されている他、Vベルト等のテンションがなく、電磁クラッチを用いる構造となっています。このためグリスアップ個所はユニバーサルジョイントと軸受部がグリアップ個所となっています。
・使用機材
・シャーシグリス
・ワイヤー部
ギアオイル #90(スプレーオイル、スプレーグリス)
・頻度
6ヵ月毎 年2回冬季保管前と梅雨前の5月末ごろ
・その他
基本的には取扱説明書に記載された種別のグリスや実施頻度にてメンテナンスを行います。()書きは、メンテナンス上の都合から管理人が我流で実施している内容です。
古いタイプのスピードスプレイヤーのグリスアップは、「スピードスプレイヤーのグリスアップ」 へ
スピースプレーヤのグリスアップ
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・使用機材
今回使用した機材です。
・スプレーグリス
・マグライト(手元照らし用)
・グリスガン×2
シャーシグリスとモリブデングリス -
・主変則のミッションボックス
・主変速の軸
カバー内にある主変速機の軸受け部がグリスアップ箇所で、クラッチボックスの右側にグリスニップルがあります。 -
・ミッションの軸
ミッションボックス内部の副変速機の軸受け部を側面から見ると軸受け部にグリスニップルがあります。
側面からグリスガンを差し込み注油します。 -
・送風機のグリスアップ
ミッションボックス側面から注油できない箇所は、上部の隙間からグリスガンを差し込み注油します。
写真では、送風機の軸のグリスニップルに差し込みグリスアップしています。 -
・ブレーキペダルの軸・クラッチペダルの軸
運転席の真下にあるペダルの軸です。
左からブレーキ軸に2箇所。クラッチ軸に1箇所グリスニップルがあります。 -
・ブレーキ軸・クラッチ軸
グリスガンで注油を行います。 -
・ユニバーサルジョイント
ジョイント内部にグリスニップルが隠れています。
前輪側に1か所、後輪側に1か所グリスアップします。
ユニバーサルジョイントを用いたプロペラシャフト等のグリスアップについては、「ユニバーサルジョイントのグリスアップ」へ
・クラッチワイヤー
変速機、ブレーキ、クラッチの力を伝達するワイヤーが付いています。ワイヤーの露出部位に錆防止にギアオイルを数滴かけます。しかし、ギアオイルを用意するのは煩雑であるため、作業の都合上、オイルスプレー又は、グリススプレーを吹きかけます。・この他の個所
塗装が剥離し錆等が発生している場合には、簡易的な防錆としてオイルスプレヤ―やグリススプレ―を吹き付け、錆を予防します。
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