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- オイルフィルターレンチは、大きく分けて特定のサイズのみ使用する専用タイプと、複数の大きさに対応する(マルチタイプ)の2種類があります。自家用車など決まったサイズのみに使用する場合は特定サイズタイプ。農業機械や車など異なるサイズで使用する場合には
マルチタイプをおすすめします。
フィルターレンチの種類
専用タイプ
カップタイプ
特定の大きさのみに使用できるフィルターサイズ毎の専用タイプです。ホームセンター等で広く市販される主流のフィルターレンチです。
・メリット
安価で入手が容易。広い面積でフィルターを挟み込むため、滑り難く失敗が少ないです。決まったサイズのオイルフィルターしかない場合には便利です。
・デメリット
同じエレメントでもメーカーにより若干大きさに違いがあるため、フィルターカップ内に挟まって抜けない。隙間が出来てフィルターが変形して上手く回らないことがあります。
複数のサイズを使用する場合には、サイズ毎に容易するが必要です
フィルター上部から被せるように使用するため、フィルターの上部に空間が必要です。
マルチタイプ
チェーン式タイプ
チェーンの位置を変更することで、幅広い大きさに使用することが出来るマルチタイプです。
・メリット
一定以上の大きさであれば、1本で幅広く使用できます。側面を締め付けることで挟み込むため、カップ式等他のレンチでなめたフィルターでも作業することができます。
・デメリット
フィルター本体を梃子の原理で締め上げた上で回すため、硬い場合にはエレメントの側面の変形や傷が入ります。
エレメント取付位置の側面に隙間が無いと作業が出来ません。
プライヤータイプ
プライヤーの開き加減で幅広い大きさに使用で使用できるマルチタイプです。
・メリット
一定以上の大きさであれば、1本で幅広く使用できます。
・デメリット
エレメント取付位置の上部側面に隙間が無いと作業が出来ません。
多くのエレメントフィルターの上部は多角形でプライヤーが滑りにくい構造となっています。しかし、完全な円筒形の物では挟み難くレンチが滑りやすいです。
おすすめするフィルターレンチ
フィルターレンチは、交換する機械のフィルターが取り付けている角度やスペースにより使い易さが変わります。
フィルターが車体の下部にあり、エンジン下部から作業できる場合はプライヤータイプが使いやすいです。
フィルターが車体の側面にあり、エンジン上部から作業できる場合には、カップタイプとチェーン式タイプが作業し易いです。
何れの取付場所でも、作業スペースが狭い場合にはプライヤー本体と持ち手が小さい物が使用し易いです。
管理人は、複数の機械のフィルターを交換するとともに、中には作業空間が狭い機械もあるため、マルチタイプのチェーン式タイプの中で持ち手の短い製品を使用しています。
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