- 農業機械メンテナンスナビ>油圧ジャッキのメンテナンス方法>油圧ジャッキのエアー抜き方法
- 油圧系統にエアーが混入すると使用中に下がってくる。ジャッキが上がらなくなるなどのの障害が発生します。
エアーはジャッキオイルの補充や交換だけでなく、運搬等の振動により混入することもあります。ジャッキオイルの補充や交換した後。その他、動作に異常がある場合にはエアー抜きを行います。油圧ジャッキのエアー抜き
油圧ジャッキの油圧系統にエアーが混入すると、支持台(リフティングアーム)が上がらない。使用中に下がってくる。最高位まで上がらない。最低位まで上がらない。スムーズに動作しないなど様々な障害が発生します。
油圧系統へのエアー混入は、使用やメンテナンスの時だけでなく、運搬による振動でも発生します。このため、新品での購入時でもエアー抜きが必要となる場合もあります。
・エアー抜き手順
1.ジャッキを水平な場所に置く。
2.支持台(リフティングアーム)を下げる。
3.リリースバルブを多めに緩める。
(紹介している機種エマーソンEM-501では2~3回転緩める)
4.エアーベント、注入口を開く。
5.油圧ハンドルを差し込み、上下にすばやく動かす。(5~6回)
6.エアーベント、注入口を閉じる。
5.リリースバルブを締める。
正常に動作しない時は、2~3回同じ作業を繰り返します。
油圧ジャッキのエアー抜き方法
-
・水平な場所に置き支持台を下げる
ジャッキを水平な場所に置き、支持台(リフティングアーム)を一番下まで下げます。リリースバルブを緩めても自然に最低位置まで下がらない場合は、支持台を押して一番下まで下げます。
-
・リリースバルブを多めに緩める
リリースバルブを通常使用より多め(閉めた状態から2~3回転)に緩めます。
-
・保護プレートを外す
エアーベント(注油口)を覆うカバーを外します。
-
・エアーベント(注油口)をあける
エアーベント(注油口)をマイナスドライバ等を使用して外します。
栓の左右を交互に均等に持ち上げる用にすると外し易いです。 -
・油圧ハンドルを操作する
油圧ハンドルを差し込み、上下(5~6回)にすばやく動かします。
-
・エアーベント、注入口の栓
取外したエアーベント(注油口)の栓です。ゴム製で口より大きめに設計さています。
-
・エアーベント、注入口を閉じる1
エアーベント(注油口)に栓を取付けます。かなりきついため、栓を傷めないよう形状を合わせて押し込みます。
-
・エアーベント、注入口を閉じる2
栓を指で押して最後まで閉じれない時は、栓を傷めない物で力を加えて閉じます。
写真ではペンチの樹脂グリップ側で押して閉じ切っています。 -
・ジャッキの動作確認
リリースバルブを締めて動作を確認します。
最高位まで上げて力を加えても下がらないこと。リリースバルブを緩めてスムーズに最低位まで下がることを確認します。
動作確認後、長期に保管する場合はリリースバルブをしっかりと閉めておきます。
改善しない場合には、オイルの補充や交換で改善する場合があります。
次ページ:油圧ジャッキのオイル漏れ修理(リリースバルブOリング交換)